今回は、2005年の7月にTEDカンファレンスにて行われた、バリー・シュワルツ氏の選択のパラドックスの講演から。
公演の内容を一言で表すなら「選択肢が増えることで、人は満足度が下がる」というところでしょうか?
何もない昔の時代は、今に比べると基本的に選択肢がありません。
衣服にしても、食べ物にしても、仕事にしても、どれを取ってみても、ひと昔前より選択肢が増えているのは明らかです。
それが、なぜ不幸せになるのか。
人は、「より良い選択が出来たはず」
そう思ってしまう様です。
ミハイ・チクセントミハイ氏も、【フロー体験 喜びの現象学】の中で、太古の時代からこれだけ技術や生活水準が比べ物にならない程向上しているのに、それでも、なぜ不幸だと思う人がいるのか?
このことについて、フローに入ることで幸せを感じることが出来る、と説いています。
現代に生きる私たちは、選択肢に溢れています。あるものを無くは出来ませんが、より良いもの探し続けることは、ものによっては幸せを減らしていることになるかもしれませんね。
彼らの講演をぜひご覧ください。
バリーシュワルツ(1946/8/15生まれ)
アメリカの心理学者
母校 ニューヨーク大学 ペンシルベニア大学
ミハイ・チクセントミハイ(1934/9/29~2021/10/20)
ハンガリー出身のアメリカの心理学者
出身校 シカゴ大学
フロー概念の提唱者
合わせてこの方も。「選択肢の多さは=幸せ」という思考に問題提起しています。
ダニエルトッドギルバート(1957年11月5日生まれ)
アメリカの社会心理学者
母校 コロラド大学 ブリンストン大学
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