web3.0が開発途上にある今の段階で、Twitterの創業者ジャックドージーが新しい概念web5を提唱している。
今回は、web3.0のデメリットとweb5の違いについて見てきたい。
web1.0からweb3.0
web5の話をする前にそれまでのweb1.0からweb3.0までを簡単におさらいします。
動画で知りたい方へは、中田さんの動画をご覧ください。
DAOは、インターネット上に株式会社を立ち上げることです。
web1.0
web1.0は1990年代。
デバイスの中心はパソコンで、windowsで言うとwindows95の時代。
コンテンツはテキストが中心でした。
出来ることは、eメールや、企業のWEBサイトの閲覧だけで、個人がコンテンツを作る時代ではなく、『情報が一方通行の時代』です。
web2.0
web2.0は2000年代。
通信速度が上がり、画像や動画の転送が可能になった。これらの要素を送受信出来ることに加えて、デバイスの中心がスマートフォンになったことになり、SNSが発展した。
これにより、情報が一歩通行の時代から『情報を交換出来る時代』になった。
web2.0時代の弱点は、デジタルデータに所有権が無い為、データはコピーし放題で、デジタルデータに所有者は関連づけることが出来なかった。
また、その個人情報やデジタルデータを、特定の企業が占有する状況が発生し、データの一極集中が発生した。
web3.0
2014年にEthereum共同設立者のGavin Wood氏によって提唱されたもので、ブロックチェーンの技術を使うことによって、『デジタルデータの個人所有や交換を可能』にするもの。
ブロックチェーンは、複数のユーザーで取引データを管理することにより、改ざんや不正をすぐに検出出来るようにしてセキュリティが高いシステムを構築することが出来ます。
これにより、個人がインターネット上で特定のデジタルデータを所有、販売、交換が可能になりました。もちろん、インターネット上ですので、国境もありません。
この仕組みにより、特定企業が個人情報を集中することなく、個人が取引を行うことが出来ます。
web5
個人がデータを保有することに成功したかの様に見えるweb3.0だが、完全ではありませんでした。
中央管理者が無いことで個人の所有を可能にする訳だが、実際には知識が必要で、個人がそこへ参入すことは出来ず、新たな中央管理者を生む。
結局はIDやパスワードを管理者へ渡し、権限が個人のものではなくなっている現状について、ジャックドーシー氏はこの様に発言している。
「あなたたちは『Web 3.0』を所有していない。
VCとLP(出資者)が所有している。彼らから逃れることはできない。Web 3.0は結局のところ、別のラベルを貼った中央集権的存在だ。
あなたが何に踏み入れようとしているのか知ってほしい…」
CONSENSUS2022(コインデスク)でのトーク内容
これはおそらくインターネットへの私たちの最も重要な貢献になるでしょう。 チームを誇りに思っています。
まだ開発中の様ですが、こちらが完成することで、個人が『ID+スイトレージ+webアプリ』を持てるようになり、それが最終形態のweb上の個人になり得ることを提唱しています。
web3.0の考え方と違うために、様々な対立を生んでいる様です。それはそうです。web3.0で取る予定の利益の可能性が潰される訳ですから。
どちらが最後になるのか分かりませんが、web5の早期確立を期待しています。
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