Stable Diffusionで画像を生成していると、思っているのと違う画像になることが良くあると思います。
今回は、その画像を簡単に調整出来る仕組みLoRAについて解説していきます。
LoRAとは
LoRAとは、Low-Rank Adaptationの略で、簡単に言うと、モデルを微調整することが出来る仕組みです。
導入方法
まずはLoRAファイルをダウンロードします。
以下のサイト等からダウンロードが可能です。
今回はHuggingfaceから、japaneseDollLikeness_v10というLoRAファイルをダウンロードします。
ダウンロードしたら、Stable-Diffusion-webuiのフォルダを開き、models>Loraのフォルダに入れます。
これだけで準備完了。
StableDiffusionを起動したままこの操作をした方は、StableDiffusionを再起動してください。
設定方法
ダウンロードしたLoRAを反映させるには、StableDiffusionを開きます。
txt2imgのタブを開き、①の「Show extra networks」をクリックすると、下に使用可能なLoRAファイルが現れます。
ダウンロードしたjapaneseDollLikeness_v10を選択すると、プロンプトに「japaneseDollLikeness_v10:1」と表示されます。
この「:1」は、1の強さで反映させることになるのですが、大抵の場合1では大き過ぎるので、0.2などの小数点で使うことが多いです。
それでは早速、このLoRAを使うと生成する画像がどの様に変化するか見ていきましょう。
様々なLoRAを実際に使って比較してみよう
まず、比較する為に、ベースにするモデルを作ります。
今回は、モデル『chilled-remix』を使い、プロンプトやシード値などの設定は全て固定で、プロンプトにLoraのみ追加して再生成していきます。
なお、下側に「0.2 0.5 1.0」を振ってありますが、LoRAの強さです。
(cuteGirlMix4_v10:0.2、cuteGirlMix4_v10:0.5、もしくはcuteGirlMix4_v10:1.0とプロンプトを追加しています。)
また、それぞれにファイルがある場所のリンクも掲載しておきます。
cuteGirlMix4_v10
cuteGirlMix4_v10は可愛い顔にするのが得意なLoRAです。
1にすると、日本人っぽくなりますね。
eastasianDoll_v40
eastasianDoll_v40は韓国人、日本人に近くなるLoRAです。童顔や東アジアの丸顔などのかわいいタイプを作る為に作られた様で、強さの推奨は0.7~1.0のとのこと。
fashionGirl_v52
fashionGirl_v52では、チークが入ったかわいい顔になりますが、あまり強くすると画像のタッチがおかしくなります。
japaneseDollLikeness_v10
japaneseDollLikeness_v10は日本人に近くなるLoRAです。元のモデルの影響もありますが、少なく設定すると、ハーフっぽい画像になりますね。弱めがお勧め。
koreanDollLikeness_v15
koreanDollLikeness_v15は韓国人に近くなるLoRA。効きが弱めなので、強めに使用するのがお勧めです。韓国風が好きなのであれば、特に強めで良いと思います。
まとめ
いかがでしたか?
これらは、一部でまだまだあります。また、使うときは、併用も可能です。
「少し韓国~可愛い日本人」の様な設定も可能です。いろいろ試してみてください。
その他のモデルについてはこちら
画像のカスタマイズについてはこちら
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